音楽

THE BACK HORN『情景泥棒』の感想(レビュー)!良いです!

THE BACK HORNのミニアルバム『情景泥棒』を聞きました!

感想としては、「とても良かった」と思います!

https://twitter.com/underdog0721/status/973157833762992128

新旧の良さが上手く融合したアルバムで、最近THE BACK HORNから離れていた人にもぜひ聞いてほしいです!

ということで、簡単に全曲レビューしていきます!

(全曲ダイジェスト音源(公式))

 

1.Running Away

 
リードトラック。

イントロは「いつものTHE BACK HORN」ですが、そのあとに続くマリンバの音で、彼らが新しい世界に足を踏み入れたことが分かります。

ライブで大っぴらに「打ち込み」を流すことが少ないバンドですが、グローリアで殻が破けたのでしょうか。アナログなバンドのイメージが強かったTHE BACK HORNですが、テクノロジーを使うことへの躊躇が感じられません。

マリンバとTHE BACK HORN、めっちゃ似合います。マリンバって、すごく「生きている」音がする。木の優しい音。

そのマリンバに、「暗闇でダンスを」でみせたダンサブルなベースが加わり、命が芽生えるような躍動感があります。

アウトロのギターリフはけっこう実験的で、ちょっとEDMっぽいフレーズ。

THE BACK HORNらしい重厚なメロディーと歌詞に、「テクノロジー」が融合した、新旧混じった良い曲だと思います。

2.儚き獣たち

イントロのベースがすさまじく、ものすごくダークな曲が始まると思いきや、ギターフレーズで一気に開けます。

この曲はボーカルの将司が歌詞を書いているからか、1番メロディーが素直で、歌に寄り添っていると思います。

Running Awayもそうですが、サビがしんどそうなのに力強いところが不思議。「もがいている」という言葉が似合います。

あと、この曲は転調が上手いです!

3.閃光

いい意味で、「高校生が考えた」みたいなシンプルなイントロが印象的です。お手本みたいな曲。

アルバム自体そうですが、この曲は特にライブを意識してつくっていると思います。

正直、音源だとシンプルすぎてちょっと面白みにかけるのですが、ライブでは盛り上がりそうですね。

4.がんじらめ

 
これぞ「THE BACK HORN」という曲!

イかれた曲だけど、しっかりキャッチーなところが過去との違い。「がんじがらめ」がリードトラックでも面白かったと思う。

譜割が複雑で演奏しにくそうな曲なのに、楽器隊も将司のボーカルも「他の曲より乗っている」ところが面白い。

すごい遊び心満載な曲なのに、「え?こういう曲なら余裕だけど?」と自然に出来た感じがすごい。こういう曲の感覚は、もともと栄純の中にあるものなんだろうな、と思う。

「モザイクかけとけ 子供の股間にも」という皮肉たっぷりなワンフレーズが大好きです。

5.情景泥棒

アルバムタイトルを飾る曲。

僕にとって「情景泥棒」というアルバムは、「THE BACK HORNが自由になったアルバム」という印象です。

最近のTHE BACK HORNの曲は、どこか使命感を帯びていて、自由じゃなかった気がします。歌詞にも「メッセージ性」がなければならないという強迫観みたいなものを感じていました。

でも、この曲の歌詞は「全部妄想」で出来ていて、演奏も遊び心満載で、とっても自由です。

「情景泥棒」という単語と、イントロの宇宙人が出てきそうなギターフレーズから妄想を膨らませた感じがたまりません!

「情景泥棒 こいつが欲しけりゃ しばらくこっちで苦労して焼き付けな」という歌詞がいいですね。

マツにとって「情景」が大切なもので、人間と宇宙人を隔てる要素になっていることが分かります。

マツの持つ「単語に対する感受性」が爆発しています。

6.情景泥棒~時空オデッセイ~

マツの「情景泥棒」の続編を栄純が描くという、面白い展開!

THE BACK HRONがこういうコンセプチュアルなことをするの珍しい!

マツが「情景を奪われる人間」を描いたのに対し、栄純は「情景泥棒」の視点から歌詞を書いています。

今までにないくらいテクノロジーを駆使した曲で、まさかTHE BACK HORNでこんなにスペース・ロックな曲を聞けるとは思わなかった!

と思いきや、浮遊感からの不穏な爆音ギターで終わるのも面白い。

この曲はライブでどうやって演奏するのか気になりますね。アウトロは「カラビンカ」みたいな相当カオスな空間になりそう。

このアルバムは「情景泥棒→時空オデッセイ」が肝ですね。この2曲がなければ全然違うアルバムになっていたと思います。

7.光の螺旋

「情景泥棒~時空オデッセイ~」でアルバムが終わるのも面白かったと思いますが、不穏な空気を「光の螺旋」が打ち破って終わるのがやはり横道ですね。

この曲は、聞いた瞬間「光舟の曲だな」と分かります。

今ではTHE BACK HORNのスタンダードな曲調ですが、こういうメタルっぽいリフはもともとのTHE BACK HORNの血にはなかったと思います。

良い意味で「遊び心」がなく、とても真面目でストレートな曲。まさしく「純粋さよ 立ち止まるな」という感じの曲です。

この曲の歌詞には、実はメンバーの名前が散りばめられています。ぜひ歌詞カードを見てみましょう!

まとめ~情景泥棒は良いアルバムです!~

とても良いアルバムだと思います!

「ミニアルバム」という形態だからか、「打ち込み」という新しい「おもちゃ」を見つけたからか、今までより自由で、遊び心のあるキャッチーなアルバムになっています。ライブでも盛り上がること確実!

「情景泥棒→時空オデッセイ」というコンセプチュアルな試みも良かった!

THE BACK HORNって良くも悪くも「胃もたれする音楽」なので、フルアルバムだとすこし疲れてしまいます。

だから、「ミニアルバムでコンセプチュアルにつくる」というのは「あり」だと思います。今後も続けてほしいです。

とうことで、『情景泥棒』は、

「THE BACK HORNの新しい可能性を感じさせつつ、昔からの良さが失われていない、良いアルバム」でした!

やすぴろ
やすぴろ

THE BACK HORNの全アルバムレビューなども書いているので、あわせてぜひお読みください!