ゲーム

「ゆめにっき」の新作「YUMENIKKI -DREAM DIARY-」の感想!原作の良さを潰したクソゲーです!

フリーゲーム「ゆめにっき」を原作とした新作「YUMENIKKI -DREAM DIARY-」がリリースされました。

原作「ゆめにっき」は2004年に生まれ、いまだに根強いファンが多くいます。

僕もその一人で、下のような記事を書くほど「ゆめにっき」を愛していました。

フリーゲーム「ゆめにっき」って面白いの?魅力を元実況者が語ります!

だから、今回「ゆめにっき」の生みの親「ききやま」さんが全面監修した新作が発売されるということで、心が躍りました。

その一方で、「原作ゆめにっきの世界観が壊されるのではないか」という不安もありました。

不安は見事に的中しました。

はっきり言います。「YUMENIKKI -DREAM DIARY-」は原作「ゆめにっき」の世界観や良さを潰したクソゲーです。

全くの別ゲームとして楽しむならいいですが、原作「ゆめにっき」を期待している原作ファンはプレイすべきではありません。

理由を語ります。

①「アクションホラーゲーム」に成り下がった

原作「ゆめにっき」は「ホラーゲーム」でもなければ「アクションゲーム」でもありません。

原作「ゆめにっき」は「アクション要素」など本来あるべきゲーム性が一切ない点が最大の特徴でした。

しかし、「YUMENIKKI -DREAM DIARY-」では事あるごとにアクションを強要してきます。どの世界にも必ず「敵」がいて、触れると入口に戻されてしまう。初見殺し系のアクションゲームと同じです。

アクションゲームとしてみても、動きがモッサリしていてつまらないです。

また、確かに原作「ゆめにっき」にも怖い世界はありましたが、それはあくまで精神に訴えてくるような怖さでした。しかし、「YUMENIKKI -DREAM DIARY-」はゾンビゲームと同じようなビックリ系の怖さが目立ちます。

いちいち「ムービー」みたいなものが入ってきて、「はい!今から怖いこと起きますよー!」という雰囲気を出してきて興ざめです。

なぜ「ゆめにっき」に「アクションホラー要素」を持ち込んだのか、理解できません。

「青鬼とコラボ」という文字を見たときから嫌な予感がしましたが、まさかここまでクソゲーになるとは。

ゲーム実況者」にギャーギャー騒いでプレイしてもらい、話題を呼ぼうとしているとしか思えないです。

(とある実況者が「依頼を受けて」実況したと言っていますし、はじめからゲーム実況を広告塔にする気満々ですね)

②パズル(謎解き)要素はいらない

「パズル(謎解き)要素」もいらないです。「パズル要素」なんて「意図されたもの」があると、「夢」という世界観に合わない。

例えば、原作「ゆめにっき」には通称「数字の世界」と呼ばれる数字だらけの部屋がありましたが、あれも「意味がない」からこそ「無意識である夢の世界」を表現できていました。

それに「意味」を持たせるなんて愚の骨頂です。「ゆめにっき」の名前を使ったゲームなら、世界やキャラ、ギミックの「意味付け」はプレイヤーに任せるべきでした。

肝心のパズルの内容も、「壁に書かれている数字を暗記する」などでつまらないです。

③想像(考察)の余地が減った~窓付きにとって、夢は怖いものでしかなくなった~

突然ですが、小説家”ヘミングウェイ”の作品の面白さは「氷山の理論」という言葉で説明されます。

彼の小説は多くのことを「説明」しません。小説で描かれている部分は「氷山の一角」であり、その下に説明されていない様々な「背景」や「想い」が隠れています。彼の小説は、その「隠された部分」を想像する余地があるから面白いのです。

原作「ゆめにっき」の最大の面白さは、まさに「氷山の理論」にあったと思います。

ゲームの中で何も「説明されない」からこそ、プレイしていると様々な「言葉にできない感情」が溢れ、様々な考察が生まれたのです。

しかし、「YUMENIKKI -DREAM DIARY-」は世界やキャラクターに「意味」を持たせすぎで、想像の余地がなくなりました。

原作「ゆめにっき」で無害だったNPCを「敵」にする必要はあったのでしょうか?

窓付きにとって「怖いもの」にする必然性はありましたか?

「窓付きにとって、夢の世界は救いだ」と考えているプレイヤーは少なくなく、僕もその1人でした。「YUMENIKKI -DREAM DIARY-」はそれを全否定するようです。

あと、「文字」を使いすぎです。ゆめにっきに文字はいらないと思います。

④世界を全く探索できない

ゆめにっきは「ホラーゲーム」でも「アクションゲーム」でも「謎解きゲーム」でもなく、「夢の世界を歩くゲーム」です。

「世界を歩くだけで心が動かされる」

そこが大きな魅力の1つだったはずです。

しかし、「YUMENIKKI -DREAM DIARY-」では世界をほとんど探索できません。基本「横スクロール」で全然歩き回れませんし、いちいち「敵」が出てくるから世界に浸っている余裕がありません。

原作「ゆめにっき」は「あっ!ここもいけたのか!」という発見が面白いゲームでしたが、「YUMENIKKI -DREAM DIARY-」は「あっ!ここいけそう!・・・行けないじゃん!」というパターンばかりでがっかりです。

<スポンサーリンク>
 

 

「ゆめにっき」は「フリーゲーム」だからこそ生まれた怪作なのだと思った

僕は原作「ゆめにっき」のことが大好きですが、「ゆめにっき」を「万人向けの面白いゲーム」だと思ったことはありません。

ゲームの説明がほとんどない。物語も台詞もない。アクションもない「ゲーム」としてみれば、こんなにつまらないゲームはないでしょう。

しかし、その「異様な感じ」が一部の人の心に突き刺さりましたし、「説明のなさ」「目的のなさ」が心地よかった。

「ゲーム性が一切ないゲーム」である原作「ゆめにっき」は、「フリーゲーム」だからこそ生まれた怪作です。

しかし、「YUMENIKKI -DREAM DIARY-」は有料ゲームなので、ある程度万人受けし、採算がとれるものにしなければならない。

今までボロクソに批判してきましたが、「アクションホラー要素」を取り入れた理由は分かるのです。「有料」で「ゲーム性が全くないゲーム」をリリースする勇気はなかったのでしょうし、それがふつうです。

しかし、「ゆめにっきファンのスタッフたちでつくった」「ききやまさん全面監修」などと煽るなら、やはり一歩踏み込んで原作「ゆめにっき」に近づけて欲しかった。というのが本音です。

また、「ききやま」さんが一人で作ったからこそ、「ゆめにっき」という怪作が生まれたのだな。とも思いました。

多くの人の意見が取り入れられると、どうしても考えが「真ん中」で落ち着き、極端な作品にはなりにくい。だから、「アクションホラー」という無難なところに落ち着いてしまったのでしょう。

結論~原作ファンはプレイしないほうがいい~

おそらく、このゲームは原作「ゆめにっき」への思い入れが強い人ほど裏切られたと感じるゲームだと思います。

ゆめにっきの肝である「ゲーム性のなさ」「説明のなさ」「世界を歩く楽しさ」などが全くないからです。

「有料ゲーム」ということで、色々「大人の事情」があったのだと思いますが、原作「ゆめにっき」とは全く別のゲームとなっています。

ゲーム実況者たちが騒ぎながら実況することを前提にしている「アクションホラーゲーム」です。「ゲーム実況者が騒いでいる姿だけ見れれば十分!」という人には良いゲームなのかもしれません。

今回は「ききやま」さんが監修されるということで期待していましたが、やっぱりダメでした。

「ノベル化」したときから、「ゆめにっき、おもちゃにされてるなー」と思いましたが、今回ではっきりしました。

もう、ゆめにっきはオワコンです。稼げるうちに、こうやって食いものにされて終わり。メディアや実況者の良い餌です。

僕はもう、原作「ゆめにっき」以外には一切期待しないことにします。

以上、「「ゆめにっき」の新作「YUMENIKKI -DREAM DIARY-」の感想!原作の良さを潰したクソゲーです!」でした。

それでは、また。