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【映画】「万引き家族」の感想。見ずに批判している人はバカ。でも、映画が面白いかは別

カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した「万引き家族」

こんな賞を取っちゃったものだから、映画を見もせずに、「万引きを助長するタイトルで~」とか「安倍首相が~」とか、的外れな批判をしたり、政治の話と絡めて論評する人が後を絶ちません。

見てもいない人の批判がイライラするので、ちゃんと映画を見た上で、感想を書いていきます。行くかどうか迷っている人は、参考にしてください。

「キャスト情報」や「あらすじ」は、「公式サイト」 を見れば分かることなので、書きません。感想だけ書いていきます。

※過度なネタバレはしませんが、人によっては「これネタバレじゃん!」と感じるかもしれないので、注意してください。

政治色は全くないので安心して見ましょう

僕は是枝監督の映画を見たことがありませんでした。

だから、「万引き家族」を見るまえ、「政治色」というか、「監督のイデオロギーが滲み出ている映画なのではないか?」と少し不安でした。

というのも、ネットでは、「安倍首相が賛辞を送らなかった」「是枝監督は左翼」みたいな、くだらない話題ばかり盛り上がっていたからです。

僕が映画に求めるものは「芸術性」の1点で、監督の政治的な思想はどうでもいい。監督という物語上必要ない存在の顔が思い浮かび、監督の思想がだだ洩れしている映画は最も嫌いなので、そこが不安でした。

でも、杞憂に終わりました。政治色が強かったり、イデオロギー駄々洩れなんてことはありません。

安心してみましょう。

見てもいないのに「万引きを助長する」とか言ってる人はバカ

あと、一応言っておくと、「万引き家族」は「万引き」を賛美する映画ではありません。というか、そんなの見なくても分かるでしょ。

「社会的影響が~」とか「日本の名誉が~」とか言ってる人は、映画全般向いていないので見ない方がいいですよ。

「万引き家族」は「万引き」ではなく、「家族」を描いた映画です。

映画公開初日に「リアル万引き家族」が逮捕されましたが、これを「映画の影響」と言っている人は、本当に理解できません。

むしろ、「万引き家族」が実際にあり得ることを浮き彫りにし、「万引き家族」がフィクションの枠に収まらない話だということが証明されたと思います。

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ドキュメンタリー映画的で、淡々としており、つまらないと言えばつまらない

見もせずに映画を批判している人たちはバカだと思いますが、それと「映画が面白いかどうか」は別問題です。

はっきり言うと、「面白くはない映画」だと思いました。

というのも、「万引き家族」はドキュメンタリー映画のようなつくりで、ものすごく淡々としています。大げさな演技はなく、ドラマもなく、泣くところもなく、盛り上がるところもない。

人によっては、「期待していたのと違う」「退屈でつまらなかった」と感じる可能性は大いにあります。

でも、日常生活を淡々と映し続ける様子がリアルで、真摯で良かった。

本当に息遣いというか、汗のにおいが感じられる映画でした。家がくさいのが伝わってくる。

多くの視聴者にとっては「非日常的」な「万引き家族」の生活が、彼らにとっては日常で、当たり前だということがよく分かる。

「貧困をどう考える!?」とか「こういう家族のあり方ってどう思う!?」みたいな喧しい押し付けはなく、あくまで淡々と、「日常」を映し続けるだけ。

モノクロームの生活をずっと見せつけられるような映画で、そこを気に入るかどうかは、人それぞれだと思います。少なくとも、万人受けはしません。

演技していない演技が見事

「演技」について言及すると、「演技していない演技が見事」な映画でした。

映画とかドラマって、「実際に生活している人間はそんなこと言わないよ」と感じる嘘くさいセリフが多いじゃないですか。やたら滑舌が良すぎたりね。

でも、リアルな人間はもっと分かりにくく、下手に喋ります。聞き取れないけど、聞き取れたふりをするなんて日常茶飯事。

「万引き家族」の演技は、そういうリアルな人間を上手く表現できていて、とても「日常的」でした。

リリーフランキーはほぼ素だし、安藤サクラのダメ女感すごいし、樹木希林のうざいババァ感もすごい。全部自然。

でも、1番すごいなと思ったのは、松岡栞優の演技。無表情で客の相手する演技とか、おばあちゃんとの会話とか、すごい自然だった。

これは安藤サクラにも言えることなんだけど、ちゃんと「汗」と「におい」が伝わってくるエロを表現できるってすごいと思う。

「家族」とは何か?

この映画のテーマは、「万引き」や「貧困」ではなく、「家族」です。

「一般的に幸せと思われている家庭の子供が不幸」で、「一般的に不幸と思われている家庭の子供が幸せ」で。

本来親であるべき人に愛情がなく、血のつながりがない人に愛情があって。

「家族ってなに?」「子供にとって幸せな家庭とは?」ということを考えさせられる映画です。押しつけがましいことはなく、自然と考えさせられます。

ただ、この映画は良くも悪くも、「家族」を特別なものだと思いすぎているというか、結びつきを強くしすぎる傾向があるので、そこが是非が分かれるところかなーと思います。

余談ですが、親子で鑑賞している人がいましたが、親子で見ると気まずいと思うので、個人的にはおすすめしません。僕なら親とは見たくないなぁ。

好き嫌いは別れるが、見る価値は大いにあり

何度も言いますが、この映画の最大の特徴は「淡々としている」ところです。

そこが面白いところでもあり、「つまらない」と感じる人がいてもおかしくないところなので、好き嫌いは別れると思います。

でも、見る価値はあります。

スカっとする映画ではなく、色々考えさせられる映画なので、「楽しい!」という感じではないですが、ぜひ見てもらえればなと思います。

以上、「【映画】「万引き家族」の感想。見ずに批判している人はバカ。でも、映画が面白いかは別」でした。

それでは、また。

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