音楽

【解散】Galileo Galileiへの想い。おすすめ曲、アルバム紹介など

※2017/12/11:内容更新

2016年10月11日。

初の武道館公演をもってバンド活動に幕を閉じたGalileo Galilei。

突然ですが、僕はGalileo Galileiほどバンドの実態と世間の評価が乖離しているバンドは他にいないと思っているし、そのことに憤りを感じている。

「こんなに素晴らしいバンドはなかなかいないぞ!」と叫びたい。

なので、Galileo Galileiに対する僕の想いや、すすめ曲を、彼らのアルバムを振り返りながら紹介していきます。

Galileo Galileiに対する想い

大好きなバンドなので、少し長くなります。

みなさんはGalileo Galileiにどのようなイメージを抱くだろうか?「売れ線」の量産型ギターロックバンドで、聞く価値のないバンドだろうか?

実は、僕はつい2・3年前までそう思っていた。

Galileo Galileiほど不遇なバンドはいないと思う。

「閃光ライオット」の初代王者を飾り、人間的にも音楽的にも成熟していない内にメジャーデビューしてしまったが故に、いつまでも「アニソンタイアップ」のつまらないバンドだと思われている(メジャーデビュー時のメンバー平均年齢は18歳)。

しかし、実際の彼らはありきたりなギターロックバンドに留まることを良しとせず、2ndアルバム『PORTAL』で実験的なエレクトロ・ポップに挑戦して以降、作品をリリースさせるごとにその音楽性を深化させてきた。

だが、皮肉なことに、音楽性が急激に多様化・複雑化することにより、従来の「売れ線バンド」のGalileo Galileiが好きだったファンは彼らの下を離れていってしまう。

それでも1度こびりついた「売れ線バンド」というイメージはなかなか覆らない。Galileo Galileiは「真に音楽が大好きなリスナー」にこそウケるような良質なバンドに成長したのだが、そういうリスナーの多くはGalileo Galileiを「売れ線バンド」と捉えており、聞こうとすらしない。

私は悔しくてたまらない。こう叫びたい。

やすぴろ
やすぴろ

「Galileo Galileiは本当に良いバンドになったんだ!!」「頼む!せめて聞いてから評価してくれ!!」

こうして、Galileo Galileiは自分たちがやりたい音楽と固定化されたバンドイメージの狭間でもがき苦しむバンドになったが、彼らは1度も「戻る」ことを選ばなかった。ファンが離れようと、メンバーが脱退しようと、日本の音楽シーンの潮流から離れようと、音楽を深化させてきた。

その到着点が、ラストアルバム『Sea and The Darkness』だ。この作品は2016年邦楽アルバムで1番の名盤だと思う。ぜひ聞いてほしい。

(Amazonの評価も非常に高いです)

僕は彼らの音楽に向かう姿勢が大好きだ。まじめだ。良い音楽を、丁寧に作り込むことだけに全力を捧げている。

アルバムを振り返りながらおすすめ曲を紹介するので、みなさんもぜひその深化の過程を味わってみてください。

インディーズ~1stアルバム『パレード』

主に10代のころの作品。インディーズ時代の『雨のちガリレオ』、メジャー1stミニアルバム『ハマナスの花』、1stフルアルバム『パレード』が該当する。

この時期の作品は初期BUMP OF CHICKENを彷彿とさせるギターロックの系譜にある1バンドに過ぎず、正直なところ、特段注目に値することはない。

僕はこの時期の作品を聴くことはほぼないので、代表曲だけ貼っておく。

(夏空)

この時期からすでにメロディーセンスは光っていますね。

2ndアルバム『PORTAL』

ありきたりなバンドに過ぎなかった彼らは、このアルバムから急激に音楽性を深化させることになる。

固定化されたバンドイメージとやりたい音楽の狭間でストレスを溜めていた彼らは、札幌に自作スタジオ(わんわんスタジオ)をつくり、ラップトップに囲まれた生活を送る。

『PORTAL』は、彼らの実験室と化したわんわんスタジオから送り出された実験色の強いエレクトロ・ポップなアルバムだ。

その中でも特にシンセ・ポップ色が強く、アルバムの方向性を示す曲が「Imaginary Friends」

(Imaginary Friends)

名曲だと思う。Galileo Galileiの中で1番好きかもしれない。

Passion Pit を彷彿とさせる多幸感あふれるシンセの洪水。日本的で切ない歌メロ。多幸感と切なさ、洋楽的なサウンドと邦楽的な歌メロが同居した名曲だ。これを20歳そこらで作ったのだから、敬意しかない。

それにしても、ありきたりなギターロックバンドだった1stからの深化のスピートが凄まじい。

「閃光ライオット」でGalileo Galileiを見つけた人たちは、彼らがたった数年でラップトップに囲まれながら音楽をするようになると思っていただろうか。

(星を落とす)

ライブ定番曲で、アレンジがよく変わる。

この曲も大好き。原曲とはアレンジが大分違うが(原曲はもっとシューゲイザー)、このライブ映像を見れば彼らがいかに実験的なバンドかわかると思う。

1度成功した路線(ギターロックバンド)に留まろうとしない姿勢が大好きだ。

「Galileo Galileiは激しくないからロックじゃない」と評価している人は本当に愚かだと思う。ロックっていうのは、姿勢の話だ。いくら激しいことをやっていようが、変わろうとしないバンドなんてロックじゃないのだ。

その点、Galileo Galileiは最高にロックなのだ。

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2ndミニアルバム『Baby,it’s Cold Outside』

メンバーが脱退し3人編成になった故か、前作のような音数の多い派手なシンセ・ポップ感はなく、1stのころのギターロックとエレクトロニカ要素を上手く融合させた作品となっている。

音数が少なくローファイなアルバムで存在感はないが、僕は大好き。

チルやアンビエント寄りの楽曲が目立ち、けだるく癒される作品だ。

(リジー)

大好きな曲だ。Galileo Galileiのことをよくしらない人に、「彼らはこんな曲も作るんだよ!」と1番聞かせたい曲かもしれない。

チルウェイブ感がたまらない。アウトロが最高。

それにしても、実験室のようなスタジオを見ていると妙にわくわくします。

3rdアルバム『ALARMS』

POP ETC(元Morning Benders)のクリストファー・チューをプロデューサーに迎えて制作されたアルバム。

バンドサウンドに立ち帰った作品ですが、サウンドは洋楽インディー寄りで、日本のロックシーンでは受けないだろう音が鳴っている。2ndで培った実験的なサウンドが自然とギターロックに生かされている。
(個人的には、エレクトロ・ポップを突き詰める路線も見てみたかったですが。)

(Birthday)

ライブ定番曲。2ndアルバムでの実験と、これまでのギターロックが完全に融合した「完成された曲」だと思っています。名曲です。

(サークルゲーム)

シングル曲の中で1番好きです。アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」劇場版のED曲です。

3rdミニアルバム『SEE MORE GLASS』

「邦楽ロック」に立ち返った作品。

多くのファンは、1st『パレード』のあとにこのような作品が出ると思っていたのではないだろうか。そういう点では、『PORTAL』以降の実験についていけなかったファンにもおすすめできるアルバムです。

もともと2ndから歌唱力は高かったですが、このアルバムでさらに歌が上手になったと思ってます。

このアルバムで1番好きな曲は「バナナフィッシュの浜辺と黒い虹」

(バナナフィッシュの浜辺と黒い虹)

Aimer(エメ)とのコラボ曲であり、ボーカルは彼女です(尾崎verはベストアルバムに収録)。

この曲はGalileo Galileiとしては珍しくめちゃくちゃ「今」っぽいつくりの曲だと思う。

メロもアレンジもストレートで分かりやすいし、物語調で暗い歌詞、PVでストーリを補完する手法も今どきっぽい。

尾崎雄貴は女性目線の歌詞を書かせたら上手すぎです。というか、Galileo Galileoの曲は女性が歌っても違和感がない。

この曲の経験が後の「入家レオ」などへの楽曲提供に繋がっているのかもしれませんね。

4thアルバム『Sea and The Darkness』

彼らの最後のアルバムであり、間違いなく最高傑作。2016年にリリースされた全アルバムの中で1番の名盤だと思います。

2nd~3rdは意図的に洋楽っぽいことをやろうとしすぎている感じがあったし、『SEE MORE GLASS』は意図的に邦楽っぽいことをやろうとしすぎている感じがあった。

また、デジタルとアナログの比重もアルバムによって極端だったと思う。

でも、このアルバムで洋楽/邦楽・デジタル/アナログの境界線は消え、完全に1つになった。Galileo Galileiが完成した

全曲紹介したいくらい素晴らしいアルバムなのですが、厳選して2曲だけ紹介します。

(ウェンズディ)

Galileo Galileiにどハマリするきっかけになった曲。たぶん500回は聞いたと思う。

サウンドは完全に洋楽インディー。英語で歌っても一切違和感がない。でも、日本語がしっくりきています。冒頭の「どうでもいい葬式で」のしっくりくる感じがすごい。洋楽サウンドと日本語が垣根を越えた瞬間だと思う。

歌詞も最高に良い。サイコパスだけど美しくすらある。

目配せして 席をはずした

葬儀屋の裏で僕らはつながる

いつも誰かの 不自然な死が

きみのしたの茂みに火をつける

死ぬまでにこんな歌詞と、これが完璧に乗る歌メロをつくってみたい。すごい。

こんな分かりにくい曲をアルバムのリードトラックに持ってきてしまう彼らが大好きだ。

(青い血 ※~1:38までは「Sea and The Darkness」)

3本のギターの絡みが気持ちいい。この曲はなんとなくJoy Divisionを思い起こさせる。

青年期特有の「憂鬱」を多く歌ってきた彼らだが、この曲がその完成系なのだと思う。

「君はもう手遅れだ」の低温が冷ややかで、聞くたびにゾっとします。名曲です。

そして、warbearへ

本当に愛しているバンドなので、魅力が少しでも伝っていると嬉しいです。

Galileo Galileiは解散してしまいましたが、Vo&Gtnの尾崎雄貴は現在”warbear”という名でソロ活動をしています。

失礼な言い方かもしれませんが、Galileo Galileiという「売れているバンド」では発揮できなかった尾崎雄貴の才能が発揮されているアルバムなので、特に後期のGalileo Galileiの曲が好きな人におすすめです。

(warbear – Light)

やすぴろ
やすぴろ

Galileo Galileiとwarbearの全アルバムは『Spotify(スポティファイ)』などの音楽アプリで聞けます

おすすめ音楽ストリーミング(音楽聞き放題)サービスをまとめた記事も書いているので、ぜひあわせてご覧ください!