THE BACK HORNのおすすめアルバムはこれだ!全アルバムレビュー!【後編】




どうも。3度の飯より音楽ブロガーやすぴろです。

今回は、「THE BACK HORNの全アルバムレビュー」の後編です。

前編を見ていない方は、そちらからご覧ください。

THE BACK HORNのおすすめアルバムはこれだ!全アルバムレビュー!【前編】

それでは、どうぞ!




08.THE BACK HORN(2007)

聞きやすさ   =☆☆☆☆☆

客観的おすすめ度=☆☆☆☆

個人的おすすめ度=☆☆

特に好きな曲:「敗者の刑」「美しい名前」「枝」

満を期してのセルフタイトルアルバム。

が、僕のなかではTHE BACK HORNらしくないアルバム第1位で、最も聞かないアルバム。

楽曲は丁寧に作り込まれており、1曲1曲の質は高いが、全体的に薄みで個性のないアルバムに感じてしまう。

THE BACK HORN特有の「毒」がすっかり抜け落ちてしまってる作品で、彼らの「深い泥沼」にハマることのないアルバムというか。

ハマる人には120満点だけど、ハマらない人には20点みたいな濃い曲が少なく、全員にとっての60点みたいな無難な曲が多い印象。

とはいえ、聞きやすいアルバムで、彼らのロックバラードの中でも高い人気を誇る「美しい名前」や、ライブ定番曲の「声」などが収録されているため、はじめて聞くアルバムとしてのおすすめ度は高いです。

(音源見つからず)

09.パルス(2008)

聞きやすさ   =☆☆☆☆

客観的おすすめ度=☆☆☆☆☆

個人的おすすめ度=☆☆☆☆☆

特に好きな曲:「世界を撃て」「フロイデ」「白夜」「人間」

「罠」が『機動戦士ガンダム00』のEDテーマに採用されたこともあり、キャリア史上トップの売上を誇るアルバム。

タイトル通り熱いパルス(脈動)みなぎる作品で、ライブ映えする曲が揃ったアルバムとなっている。

歌詞の内容にも変化があり、これまでの「内省的」な雰囲気は控えめになり、外の世界や聞き手に向けたものが多くなった。

このアルバムの前後くらいからから、「暗い」とか「重い」という言葉より、「熱い」という言葉が似合うバンドになってきたと思う。良くも悪くも、「応援歌」が似合うバンドになった。

また、このアルバムは流れが非常に良い。1曲1曲は濃いが、激しい川の流れのようにリズミカルに流れていくので、聴いていて違和感がない。

THE BACK HORNは、アルバムの曲順を決めるのに非常に時間がかかるバンドらしいが、このアルバムに関しては、レコーディング中からほとんど曲順が固まっていたらしい。

自然に曲順が決まっただけあって、アルバムの流れも自然なのだ。

ライブ映えする熱い曲が多い一方で、彼らの真骨頂である「人間の生々しい内面世界」を見事に表現した曲(「人間」等)も収録されているため、「初期のTHE BACK HORNしか認めない!」という固いファンもある程度満足できる作品なのではないか。

(罠)

10.アサイラム(2010)

聞きやすさ   =☆☆☆

客観的おすすめ度=☆☆☆☆

個人的おすすめ度=☆☆☆☆

特に好きな曲:「雷電」「再生」「羽衣」「海岸線」

前作『パルス』同様、ライブ映えする作品。

彼らのアルバムの中でも、とくにロック色の強い作品だと思う。ギターソロが多いし、ドラムの手数も従来より多いし、ベースラインもこれまで以上にゴリゴリしている。

ただ、このアルバムあたりから、メロディーラインは弱くなったという印象。歌い方も、言葉を崩してねちっこく歌うようになった。

好き嫌いがわかれるところだが、メロディーラインよりも、楽器によるアプローチに比重があるアルバムだと思う。

また、この作品は「実験」色も強い。

宗教音楽とロックを融合させたような「雷電」、プログレナンバー「再生」、ポストロック風の「羽衣」など、新しいアプローチが光る。

激しいロックアルバムが聞きたい人におすすめです。

(戦う君よ)

11.『リヴスコール』(2012)

聞きやすさ   =☆☆☆☆☆

客観的おすすめ度=☆☆☆☆

個人的おすすめ度=☆☆☆

特に好きな曲:「トロイメライ」「シリウス」「いつものドアを」「自由」

「優しい」アルバムだと思う。タイトル通り生きることを「祝福」するような、それでいて生きることの難しさを描いたような、すこし神妙な雰囲気のアルバムになっている。

そんな真摯な想いを紡ぎあげるように、丁寧に作りこまれた楽曲が並んでいる。従来の彼らが得意としていた、1本のギターがかき鳴らす強烈なリフだけでごり押すような曲は少なく、音が幾重にも重ねられた緻密な曲が多いのだ。

好意的にとらえると「丁寧」で良い作品なのだが、その分、彼らの魅力である「荒々しさ」は感じられず、ちょっと冗長で退屈な作品だと思う。

ところで、THE BACK HORNの曲は、CD音源では微妙に感じた曲であっても、ライブで聞くとかっこいいことが多い。

しかし、このアルバムの曲は逆だった。絶対に「はずせない」音を何本も重ねてつくられた曲が多いため、ライブでは物足りなく感じてしまったのだ。

珍しくライブをいまいちに感じたのが、僕がこのアルバムをあまり聞かない由縁かもしれない。

ライブ向けの作品ではないと思うが、丁寧で聴きやすいアルバムだと思うので、「聞き込む」タイプのアルバムが好きな人に向いている。

(シンフォニア)

12.『暁のファンファーレ』(2014)

聞きやすさ   =☆☆

客観的おすすめ度=☆☆☆

個人的おすすめ度=☆☆☆☆

とくに好きな曲:「月光」「エンドレスイマジン」「幻日」

賛否(主に「否」)が激しいアルバムだと思う。

というのも、この作品はこれまでのTHE BACK HORN像をぶち壊すような禁忌を数々犯した作品であり、彼らが新たなタームに突入したことを告げる作品なのだ。

具体的には、シングル曲「シンメトリー」で本格的な英詞を解禁し、「コワレモノ」でラップ風の楽曲を披露したのだ。

拒絶反応を起こしたファンの気持ちは大いにわかる。僕もその一人だったからだ。

しかし、蓋を開けてみれば、アルバムの出来はよかったと思う。

とても「変化球」な作品で、「B面集」的なマニアックさがあるアルバムだ。

攻撃的な曲はとにかく攻撃的で、ポップな曲は底抜けに明るくて、振り切れている。

「幻日」は『人間プログラム』に収録されていても違和感のないくらい狂気的だし、「シェイク」「エンドレス・イマジン」なども攻撃的でライブ映えする曲だ。

拒否反応を覚えたシングル曲も、濃いアルバム曲に混じるとシンプルに響いて、あっさり聴くことができるから面白い。

しかし、振り切れている曲構成やメロディーとは反対に、歌詞は平凡で、心に響くものがほとんどないアルバムになってしまったと思う。

特に、作詞作曲の要であった栄純(Gt)の歌詞がとてもありきたりなものになっており、残念。その分、今作は将司(Vo)の主張が激しく、1番「毒」のある歌詞を書いていると思う。

歌詞がいまいちなのと、過度期特有の冒険色が強く、メロディーが覚えにくい曲が多いため、はじめて聞くアルバムとしてのおすすめ度は高くない。

しかし、複雑な分ハマる人はハマるし、曲展開が明確になるまで聴きこむと面白くなる作品だと思う。

シングル曲でTHE BACK HORNから離れてしまった人も、アルバムは聞いてみる価値があると思うので、ぜひ。

(コワレモノ)

13.『運命開花』(2015)

聞きやすさ   =☆☆☆☆☆

客観的おすすめ度=☆☆☆☆

個人的おすすめ度=☆☆☆☆

特に好きな曲:「ダストデビル」「その先へ」「悪人」「シュプレヒコールの片隅で」

最新作。

「原点回帰」と謳われた作品なだけあって、『暁のファンファーレ』の「変化球」に対し、非常に「ストレート」な作品。王道。

ちなみに、「原点回帰」は『人間プログラム』のような重たい初期の作品に戻ることを指しているわけではなく、「ロックの王道」に遡る作品という意味合い。

メンバーそれぞれが思い描く、「理想のロックバンド像」を追い求めた作品なのだ。

そのため、アレンジが素直で、聞きやすい曲が多い。「その先へ」のギターリフなんて、「僕が考えた理想のギターリフ」感があってとてもよい。

アプローチは古典的で王道だが、音作りは非常にソリッドでごまかしがないので、現代人の耳によく馴染む。

THE BACK HORN特有のドロッドロの個性を味わえる作品ではないが、変なフックに頼らず、ストレートに歌と楽器の力だけで戦う姿勢は高評価。

アルバムの流れもよく、あと味爽やかな作品なので、はじめて聞くアルバムとしてのおすすめ度は高い。

これにハマッたら、順番に遡って聞いていけばいいと思います。

(その先へ)

まとめ

いかがでしたでしょうか?

お気に入りのアルバムは見つかりましたか?

これからTHE BACK HORNを聞く人の道しるべになれば幸いです。

おわり。

【前編はこちら】

THE BACK HORNのおすすめアルバムはこれだ!全アルバムレビュー!【前編】

【その他レビューはこちら】

THE BACK HORN「あなたが待ってる」をレビュー。宇多田ヒカルとの共作!

(やすぴろ)
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