定年後もブラックな仕事をしている父を見て思うこと




久々に実家に帰ったら、父さんの机の上に1枚の紙が置かれていた。

何となく見てはいけないもののような感じはしたが、僕は吸い込まれるようにその紙を覗いてしまった。

それはどうやら会社の理事長に宛てた文章のようだった。

要点だけ書くと、中身は大体以下のようなものだった。

定年退職後も再雇用してくれていることには感謝しているが、給料が半分以下になったのに、業務量は変わらず、毎日21時に帰宅するような日々に疑問を覚える。

父は75歳で癌で死んだ。もし父と同じと仮定するなら、自分の人生は残りわずか15年。残りの人生は自分や妻、家族との時間を大切に過ごしたい。

この文章を読んで、妙な悲しさと、他人事ではないリアルな恐怖を感じた。

考えがまとまっているわけではないが、思っていることを書きなぐってみようと思う。




死ぬまで労働

「子どもの前で仕事の愚痴を言わない親でありたい理由」という記事で書いたように、仕事帰りの父はいつも不機嫌で、正直僕は父のことがあまり好きではなかった。

それでも僕をここまで育ててくれたことには感謝しているし、自分が社会人になった今となっては、それがどれだけ凄いことなのか理解しているつもりだ。

だからこそ、そんな父が、60歳まで頑張って家族を支え続けた父が、定年後も会社にいいように使われている事実を知って悲しくなった。

幸い、僕がいま務めている会社は再雇用に優しく、仕事量は減るし、絶対に残業はさせないようにしている。

しかし、ちょっと調べてみたところ、世間では「ブラック再雇用」なるものが問題となっており、父と同じように再雇用後も身も心も削って会社に勤めている人が少なくないようだ。

年金受給年齢引き上げに伴い、今や定年後も働くことは当たり前になっている。

今26歳の僕が高齢者になるころには、一体どうなってしまっているのだろうか。

「残りの人生は自分や妻、家族との時間を大切に過ごしたい。」なんて小さな願いすら叶わず、「死ぬまで労働」が当たり前になってしまうのか。

そう考えると、僕は本当に怖くなった。

不謹慎な例えだが、父の文章を読んで、人の葬式に出て将来の自分の死を間接的に味わうように、将来の自分の「死ぬまで労働」を体感したような怖さだった。

アーリーリタイア(セミリタイア)

ただ、偉そうであることを承知で正直に言うと、怖さを感じると同時に、「僕はすでに動いているから、多くの人よりマシだ」と思ってしまったのも事実だ。

僕はもともと「アーリーリタイア(セミリタイア)」することを人生の1つの目標としていて、そのためにすでに副業でお金を稼ぎ始めているからだ。

「30歳までに仕事を辞める!」なんて大層な目標はありませんが、せめて昔の定年のように60歳で仕事をすっぱり辞め、老後の生活に困らないくらいの副収入貯金は貯めようと思っているし、そのために努力しているし、実際に少しずつ貯まってきている。

年金なんてものはなから期待できないし、今から少しずつ本業以外で稼いだ「貯金」をはじめよう。と思ったのは社会人1年目の時でした。

父の文章を読んでその気持ちは一層強くなりましたし、本業は当然のこと、もっと副業にも力を入れていこうと強く思いました。

人生をどう過ごすか

父の文章で僕の胸を最も騒がせた一文はやはりここです。

父は75歳で癌で死んだ。もし父と同じと仮定するなら、自分の人生は残りわずか15年。残りの人生は自分や妻、家族との時間を大切に過ごしたい。

あくまで仮定ですが、父の残り人生はわずか15年。

生まれてから中学卒業までの期間。

そんな時間くらい、大好きな魚釣りをしたり、山菜取りをしたり、温泉巡りをしたり、ウサギと戯れてほしいと思ったし、うちは離婚したりで家族の仲がそんなに良くないから、そういう溝も埋める時間を過ごしてほしいと思った。

と同時に、そんなことの実現すら難しい社会を呪いたくなったし、そんな会社にすがりついている父を不甲斐なく思ったし、「でも、それって、僕たちにお金を使ってくれたからだよな」って感謝の気持ちも芽生えたし、「僕って父のことを何も知らなかったんだな」とか「父を救うだけのお金を持っていればな」とか思って、もう頭ぐるぐるで、とにかく、色々と考えさせられる出来事でした。

まとめ

ここまで読ませておいて申し訳ありませんが、この記事は社会に異議を唱えるものでなければ、「どうすれば定年後のお金を貯められるのか」という方法論を書くものでもありません。

僕の中に明確な答えなんてありません。

でも、とにかく、「死ぬまで労働」する未来が自分に訪れるかもしれない。という危機感を抱く必要はあると思うし、父の文章はそのことを強く再認識させてくれました。

その対処法が僕の場合は「副業」で、いま、自分で「頑張っている」と胸を張って言える程度には頑張っています。

もちろん、「副業」が全てではありませんし、それぞれ仕事観・人生観は違うでしょう。

それに、問題は「お金」だけではありません。

定年後の「趣味」だったり「生きがい」がなく、「今までの自分の人生は何だったのか?」と考え自殺する老人も少なくないようです。

 

・・・というように、話がまとまらなくなってきたので、とりあえずここで終わりとします。

最後にそれっぽく良いことを言って終わると、とにかく今は、

父さん母さんにたくさん親孝行したい!

という気持ちです。

すいません。小学生の作文みたいな終わり方になってしまいました。

それでは。

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