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Radioheadのおすすめアルバムはこれだ!全アルバムレビュー【後編】

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今回は【後編】ということで、6th『Hail To The Thief』以降のアルバムをレビューしていきます。

それでは、どうぞ!

6th Hail To The Thief

 

『Kid A』『Amnesiac』と肉体性を極限まで削ぎ落としたアルバムを立て続けにリリースしたRadioheadだが、本作『Hail To The Thief』は「ギターサウンド」に回帰した作品となっている。

1曲目「2+2=5」の冒頭、シールドにプラグを差し込むノイズ音を聞いただけで、ギターバンドとしてのRadioheadが帰ってきたことが分かる。

(2+2=5。公式のPVではありませんが、曲に合っています)

しかし、アルバム全編通してギターロックというわけではなく、『Kid A』『Amnesiac』を彷彿とさせる電子音楽が行き交う曲も多い。

「Sit Down,Stand Up」は「Idioteque」なみに電子音が暴れるナンバーだし、「Where I End And You Begin」は『Kid A』で取り入れたオンド・マルトノの音色と肉体的なリズムが融合した名曲だ。

有機的・無機的な融合具合といい、『Hail To The Thief』は『OK Computer』以前のギターロックと『Kid A』で見せた電子サウンドが融合した「集大成」的なアルバムと言えるだろう。

そして、彼らのキャリアの「集大成」と言っていい大名曲が「There There」。ライブでも超定番。

(There There)

「There There」を代表に、『Hail To The Thief』は好きな曲が多いアルバムだ。各曲の個性が非常に強い。

しかし、”アルバムとして”良い作品か?と問われると、僕の答えは「いいえ」です。

「集大成」と言えば聞こえはいいが、悪く言うと「統一感」がない。曲ごとの有機的なアプローチ、無機的なアプローチの度合いが激しく、聞いていて疲れる。

「アルバム通して聞く気が起きない」という点でアルバムとしては駄作だが、また、名曲が多いアルバムでもある。というのが僕の評価です。

7th In Rainbows

アルバムをリリースするたびに「今度は何をするんだRadiohead!?」と驚かせてくれるRadioheadだが、このアルバムはリリース方法から我々を驚かせた。

その驚きのリリース方法は、「リスナーが好きな値段をつけてアルバムをダウンロードする」というもの。もちろん、無料で購入した人も多くいた。

このリリース方法についてはいまだに議論されることがあり、様々な意見が飛び交っていますが、本記事ではこれ以上は触れません。

さて、リリース方法で度肝を抜いてくれた本作だが、肝心の楽曲はどうなのかというと、はじめの感想は「拍子抜け」だった。

やけにあっさりしていて、聞きやすいのだ。「手に負えないモンスターバンド」感が全然ない。

だから、はじめはこのアルバムのことがあまり好きではなかった。「ふつう」だと思った。

しかし、聞けば聞くほど「贅肉が削ぎ落とされた洗礼されたアルバム」だと感じるようになった。このアルバムは「マイナスの計算」がとても上手いのだ。

本作の「ミニマル志向」がよく出ている名曲は「Weird Fishes/Arpeggi」だと思う。本当に「無駄」が1つもない名曲。

(Weird Fishes/Arpeggi)

他のおすすめ曲は、5拍子のリズムが特徴的な「15 Step」。Radioheadでここまであっけらかんとした踊れる曲はこれしかないだろう。

(15 Step)

3本のギターの絡みが気持ちいい「Bodysnatches」。久々にロックに声を張るトム・ヨークを堪能できる。

(Bodysnatches)

『In Rainbows』のことを『OK Computers』と『Kid A』の中間的なアルバムと評価する人は多く、このアルバムを「集大成」とする人は多い。

事実、「集大成」と評価していい素晴らしいアルバムだと思うし、僕も2番目に好きなアルバムです。

僕の中のイメージでは、『Hail To The Thief』までが「咀嚼期間」。色々な音楽を取り入れ、音楽性を急激に変えてきた期間。先ほど『Hail To The Thief』のことを「集大成」と評価しましたが、つまり、「咀嚼の到達点」ということです。

『In Rainbows』以降は、「咀嚼したもの」を洗練させてアウトプットするだけの時期に入ったというイメージ。

何を書いているか自分でも分からなくなってきましたが、『In Rainbows』からおっさん期に入り、衰える美学を奏でる段階に入った。というイメージでしょうか。

このアルバムは本当に大好きだし出来も良いと思うけど、「良いアルバムだな」と思うと同時に「ピークは過ぎたな」と感じてしまう。

事実、このアルバムがRadioheadの最後の輝きだった。と僕個人は思います。

8th The King Of Limbs

 

『In Rainbows』のレビューで「おっさん期に入り、衰える美学を奏でる段階に入った」と書きましたが、やはりこのアルバムに「ほとばしるような若々しさ」は一切ありません。

このアルバムの特徴は、このアルバムからライブでサポートドラムを導入したことから分かるように、「リズム」の重視

明らかにメロディーより、リズム重視の曲が増えた。

1曲目「Bloom」は全楽器が不安定なリズムのまま突っ走る曲で、革新的な名曲だと思う。

(Bloom)

ライブ映像を貼ったのは意図的で、CD音源は退屈で嫌いだからだ。ライブでは自由なリズムが絡まって、フリージャズのような高揚感がある。しかし、音源ではそれがほんんど感じられない。

思うに、『The King Of Limbs』はニカ的に、無機質に作りすぎてしまったのが敗因だ。『Kid A』はそれが功を成したアルバムだが、『The King Of limbs』は失敗だ。本来楽曲が持つ高揚感のあるリズムを殺し、ただの退屈なアルバムになってしまっている。

CD音源のままでもリズム感があるのは「Lotus Flower」くらいだろうか。

(Lotus Flower)

圧倒されるリズムを味わいたい作品なのに、無機質な作り方をしてしまったが故に、不規則なリズムが眠りを誘う退屈なアルバムになってしまったと思う。

アルバムはあまり聞きませんが、このアルバムの曲はライブで化けるので、ライブ映像はけっこう見ます。

9th A Moon Shaped Pool

僕は好きだが、いわゆる「ロック」が好きな人にとっては退屈以外の何物でもないのではないか。

人生の最後の瞬間に聞きたくなるような作品で、「あれ?トム・ヨーク死ぬの?」と思ってしまうような美しさと儚さがある。高揚感は、一切ない。歌詞も非常に内向的で、「I」以外の存在はほぼ出てこない。

このアルバムはニカの枠を超え、アンビエントの域に入ってしまっている。

「Daydreming」がまさにそうで、完全にアンビエントな作り。数十回連続で聞けてしまうアンビエント的名曲だ。

(Daydreaming)

もともと『Kid A』のころからアンビエント要素はあったが、Radioheadの場合、メロディーだけはいつまでも「ロックバンド」だった。

ニカ寄りの無機質な作りをしてみたって、メロディーとトム・ヨークの歌声は過剰で、そこだけを切り取ると「ロックバンド」の曲だったし、何だかんだでポップだった。

しかし、このアルバムはトム・ヨークの喉が衰えたこともあり、メロディーまで退屈になってしまった。

「退屈」といえば聞こえが悪いが、しっかりとアンビエントをやっていると評価することもできる。

今までのRadioheadの楽曲は、無機質なアレンジと過剰なメロディーのアンビバレントさが面白い一方で、違和感もあった。しかし、このアルバムはメロディーがしっかりと退屈だ。

褒めているのか貶しているのか分からない表現になるが、このアルバムは「しっかりと退屈なところ」が好きだ。

ロックが好きな人は受け付けないと思いますが、アンビエント寄りの音楽が好きな人は気に入る作品だと思います。

まとめ

正直、自分でも途中から何を書いているか分からなくなるくらい、Radioheadをレビューするのは難しかったです。

途中、何度も「やっぱりもう書くのやめようかな」と思いましたもん。

僕の言葉でどこまで上手く伝えられたか自信がないので、最後に僕の好きな曲を25選び、曲へのリンクを貼っておきました。

ブログ書き失格ですが、結局”音”を聞いて判断してもらった方が良いと思うので、後はご自身の耳で確かめてください。

一応ランキング形式にしてみましたが、わりとてきとーなので気にしないでください(というか、本当に好きならランキングなんてつけられないよ)

※リンクをクリックするとYoutubeに飛びます(リンク切れはご勘弁を)

1.No Suprises(3rd)
2.Knives Out(5th)
3.Werid Fishes/Arpeggi(7th)
4.How To Disappear Completely(4th)
5.Daydreaming(9th)
6.Fake Plastic tree(2nd)
7.There There(6th)
8.Let down(3rd)
9.Everything In Its Right Place(4th)
10.Kid A(4th)
11.I Might Be Wrong(5th)
12.Paranoid Android(3rd)
13.Pyramid Song(5th)
14.The National Anthem(4th)
15.2+2=5(6th)
16.15 Step(7th)
17.Go Slowly(その他)
18.Lucky(3rd)
19.Scatterbrain(6th)
20.Bodysnatchers(7th)
21.Bloom(8th)
22.Black Star(2nd)
23.Creep(1st)
24.The Daily Mail(その他)
25.Jigsaw Falling Into Place(7th)

これで全レビューは終わりとします。

アルバムごとに音楽性ががらっと変わりますし、世間がイメージする「ロック」とはかけ離れたバンドなので、とっつきにくいかもしれません。

しかし、素晴らしいバンドであることは確かなので、ぜひ彼らの音楽の泥沼にハマってみてください。

以上、「Radioheadのおすすめアルバムはこれだ!全アルバムレビュー【後編】」でした!

最後までありがとうございました。

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