映画「ボクの妻と結婚してください。」を見た感想。彩子の決断について。




どうも、やすぴろです。

2016年11月5日公開の映画、

「ボクのと結婚してください。」を見てきました。

すごくよかったです!

ということで、前向きな感想を残しておきます。

とくに、「彩子(妻)の決断」に多めにスポットライトを当ててレビューしたいと思います。

ちなみに、「ボクの妻と結婚してください」には原作(小説)やドラマ版もありますが、映画しか見ていないので、ご了承ください。

それでは、どうぞ!


※感想だけ見たい人は、感想まで飛びましょう!




人物紹介(キャスト)

・三村修治(織田裕二)

→バラエティ番組構成作家。余命半年~1年と告げられ、妻の結婚相手を探す。

・三村彩子(吉田羊)

→修治の妻。夫の修治に結婚相手をあてがわれる。

・三村陽一郎(入江海翔)

→修治と彩子の子ども。子どもながらに、父の死と対峙する。

・伊東正蔵(原田泰造)

→修治が見込んだ彩子の結婚相手。気さくな好漢。

・知多かおり(高島礼子)

→結婚相談所の社長。修治とは、妻の新しい夫を探すという「共犯」関係に。

ほかにも登場人物はいますが、主にこの5人を中心にストーリーが回ります。

人物相関図がさっぱりした映画なので、見ている途中で「え?コイツ誰?」となることはないでしょう。

あらすじ

ざっくり書きます!

①修治がすい臓癌のため余命半年~1年と告げられる。

②修治は妻の彩子と子の陽一郎のため、余命を用い、妻の新しい結婚相手を探すことを決断する(もちろん、余命のことや妻の結婚計画については、妻に内緒である)。

③修治は結婚相談所社長の知多と共犯関係を結び、妻の結婚相手を探す。結果、気さくな好漢である伊東とめぐり合う。修治は妻と伊東をお見合いさせるため、何度も伊東と接触する(もちろん、彩子が自分の妻であることは明かしていない)。結果、2人は友人のような関係に。

④伊東が彩子とお見合いすることに前向きになったため、修治は浮気をねつ造し、彩子に離婚届を叩きつける。

⑤しかし、修治が家に置き忘れた荷物により、彩子は修治の命が残りわずかであることを知ってしまう。

⑥修治は彩子に、余命のことや新しい結婚相手のことなどをすべて話す。しかし、彩子は「結婚すること」を拒絶。勝手な夫に対して、怒りをぶちまける。

⑦修治と女優との(工作)浮気現場が週刊誌に載ってしまい、伊東は修治に失望する。結果、修治は伊藤に真実を話さざるを得ない状況になり、真実を話す。しかし、伊東は「最期のときを家族で過ごせ」と言い残し、彩子と結婚することは拒否する。

⑧しかし、伊東がお見合いを突如決断し(理由は後述)、修治・彩子・伊東による3人のデートが始まる。季節は変わり、彩子と伊東は2人でデートをするまで仲睦まじくなる。

⑨自分の余命を悟った修治は、彩子と伊東に模擬結婚式を挙げるようお願いする。模擬結婚式が催され、修治は伊藤に「ボクの妻と結婚してください。」と告げる。彩子・陽一郎・伊東の幸せな結婚生活を確信した修治は、後日、笑顔で亡くなる。

⑩後日談的に、彩子と伊東の結婚は「芝居」であったことが明かされる。彩子は伊東に、「(結婚する)演技をしてください」と頼んでいたのであった。

感想

序盤

余命を告げられるところや、結婚相手を探すに至った経緯について、葛藤を描くシーンがほとんどなく、さっぱりと進められていきます。

スピーディーな展開で見やすい分、「えっ?それって本当に奥さんと自分のためになるの?」というモヤモヤが残ります。

主人公の明るい人柄を考慮しても、あまりに悲壮感がなく、「いや、コイツ本当に自分が半年後に死ぬってわかってんのか?」という感じでした。

だから、序盤は「う~ん」って感じで見ていました。

中盤

しかし、この映画は中盤あたりからの畳みかけが素晴らしい。

修治が伊東に、自分の余命のことや妻と結婚してほしいという真実を告げるシーンで、こういうセリフがあります(※一言一句同じではありません)。

「だって、しょうがないでしょう。伊東さんと彩子と陽一郎が幸せに暮らす未来が見えてしまったのだから」

このシーンで、やっと修治の行動に真に納得できました。

修治は、修治・彩子・陽一郎の3人で死ぬまでいっしょに過ごすという消極的な幸せを願っているのではなく、彩子と陽一郎が新しい夫と幸せな人生を過ごすという、未来志向の、積極的な幸せを願っているのだと。

そして、なにより良かったのは、彩子と伊東がこれを拒否したこと。

映画を見ていると、修治が真摯に「彩子と陽一郎の幸せ」を願っていることは伝わってきます。しかし、修治本人が言うように、「妻の新しい結婚相手を探して死ぬ」というのは、非常識な行動です。少なくとも、一般的ではない。

この非常識な提案に、「わかったわ。あなたの想いにこたえるために、私、もう一度結婚します。」なんて答えられると、彩子という人物に主体性がなく、嘘っぽく見えてします。

修治が彩子のことを真剣に想っている。彩子が修治のことを真剣に想っている。

だからこそ、「結婚すること」に対して意見が割れる。ここがリアルで良かったと思います。

終盤

だからこそ、彩子と伊東が急に結婚に対してノリ気になったときは、納得がいかなかった。「おいおい、このまま幸せに結婚してめでたしめでたしは止めてくれよ!」、と。

しかし、それでもなお、この映画1番の泣き所である「模擬結婚式」のシーンは涙腺にきました。「二人が幸せに結婚して終わる」という結末に反感を抱きながら見ていた僕でも、です。

涙腺が弱い人はボロボロ泣くと思いますので、ハンカチをお忘れなく!

この後、真実が明かされます。

実は、彩子は伊東に「(結婚する)演技」をするよう頼んでいたのです。彩子と伊東が急に結婚にノリ気になった理由が、ここで明かされました。

この落ちに対して、感想が大きく割れるのではないかと思っています。

修治は、模擬結婚式を見て、彩子・陽一郎・伊東の3人が幸せな結婚生活を送ることを確信し、安心して死んでいきます。

しかし、彩子と伊東の結婚はあくまで芝居でした。これは、悪いようにとらえると、修治を騙していたともとれます。修治は、「偽りの幸せ」を垣間見て、死んだのだ、と。

しかし、僕はこの落ちにすごく納得しました。

先述したように、修治と彩子が真剣にお互いのことを想っているからこそ、「結婚すること」に対して意見が割れるのです。

彩子が修治の思い通りに「幸せな結婚」を果たしてしまうと、彩子が修治の操り人形でしかないような印象を受けてしまう。お涙頂戴物語をつくるために、彩子の意思が犠牲になってしまっているような印象を受け、リアルではなく、白けてしまうのだ。

だから、彩子が「結婚するフリ」をすることを決断したのは、修治の想いに答えながらも自分の意思を貫き通す、良い結末だったと思います。

総評

非常に良かったです!おすすめ!

こういう「いかにも泣かせにきてる」タイトルの映画はあまり見ないのですが、非常に良かったです。

何度も言ってますが、「彩子が結婚しなかった」という落ちが、物語にリアル性を付与し、ただのお涙頂戴で終わらない良い結末だったなと思います。

この映画は、とくに夫婦の人、彼氏彼女がいる人におすすめです。きっと、映画を見終わったあと、パートナーに対して優しくなれると思います。

ただ、付き合って2カ月くらいしか経ってないカップルで見に行くと、重い雰囲気になるかもしれません(笑)

もちろん、独り身の人にもおすすめですよ!きっと、「あー、結婚(恋愛)してー!」と思うことでしょう。

最後に。

吉田羊めっちゃかわいい!

おわり!

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